配当日記。

37歳で会社を辞め、いまは配当金だけで暮らす40代DINKsの記録。配当・高配当株とFIRE後の暮らしを書いています。

配当控除は使うべきか?国民健康保険と会社の健保で答えが変わる話

こんにちは、配当日記です。

37歳のとき、勤めていたIT企業を退職しました。資産3,000万円を土台に、週3日ほどのアルバイトと配当金を組み合わせるサイドFIREへ。あれから3年、いまはアルバイトにも区切りをつけて、収入は配当金だけになりました。

その翌年、市区町村から届いた封筒を開けて固まった話は、以前国民健康保険が高すぎる理由と最新制度に書きました。会社員をやめた翌年の国民健康保険料は、前年の所得で決まります。あの金額を見て以来、私は「税金」と「社会保険料」をひとつづきのものとして考えるようになりました。

そこで毎年ひっかかるのが、配当控除です。

調べると、たいていこう出てきます。「課税所得695万円までなら、配当は総合課税で申告したほうが有利」。この数字自体は間違っていません。ただ、これは会社の健康保険に入っている人だけに当てはまる数字です。国民健康保険の人が同じつもりで申告すると、翌年度の保険料まで含めた収支は、まったく違う姿になります。

この記事では、その「答えが変わる理由」を、制度の条文と実額の両方で整理します。数字は東京都杉並区の令和8年度(2026年度)の保険料率を使ったモデル計算で、確定額ではありません。それでも、自分がどちら側の人間なのかを見分ける材料にはなると思います。

なお、本記事は制度の仕組みを整理したものであり、個別の税務相談ではありません。実際の判断は、お住まいの自治体や税務署、税理士にご確認ください。

この記事の内容

1. 配当の税金には、3つのルートがある

上場株式の配当を受け取ると、証券口座で所得税15.315%・住民税5%、合わせて20.315%が源泉徴収されます。ここまでは全員同じです。

分かれ道は、そのあとです。確定申告のときに、次の3つから選ぶことになります。

  総合課税を選ぶ 申告分離課税を選ぶ 確定申告不要制度
税率 累進税率(5〜45%) 所得税15.315%・住民税5% 源泉徴収されたまま(同左)
配当控除 使える 使えない 使えない
株の譲渡損失との損益通算 できない できる できない
合計所得金額への算入
(扶養や各種判定に使う数字)
含まれる 含まれる 含まれない

出典:国税庁 No.1331 上場株式等の配当等に係る申告分離課税制度

配当控除というのは、法人税を払ったあとの利益から配当が出ていることをふまえて、配当を受け取った側の税を一定率で軽くする仕組みです。国内法人からの配当であれば、課税総所得金額が1,000万円以下の部分について、所得税で配当額の10%、住民税で2.8%が税額から直接引かれます(1,000万円を超える部分は、それぞれ半分の5%・1.4%)。控除できるのはその年の算出税額までで、引ききれなかった分は切り捨てです。翌年に繰り越すことはできません。

出典:国税庁 No.1250 配当所得があるとき(配当控除)/地方税法 附則第5条

ここで先に押さえておきたいのが、いちばん下の行です。

✅ この記事の全体を通じて効いてくる2つの事実

  • 配当控除が使えるのは、総合課税を選んだときだけ
  • 総合課税でも申告分離課税でも、配当は「合計所得金額」に含まれる。含まれないのは申告不要制度だけ

2つ目が、あとで国民健康保険の話に直結します。「申告分離課税にしておけば社会保険料には響かない」という説明を見かけることがありますが、これは正確ではありません。

2. よく言われる「695万円」の正体

会社の健康保険は、配当をまったく見ていない

会社員や公務員が入る健康保険(協会けんぽ・組合健保・共済組合)の保険料は、給与などの「報酬」から決まる標準報酬月額で計算されます。健康保険法が定める報酬とは、労働の対償として受け取るものです。配当は労働の対償ではないので、標準報酬月額には入りません。

つまり、会社の健保に入っている人は、配当をいくら受け取っても、いくら申告しても、健康保険料は1円も動きません。だから所得税と住民税だけを比べればいい。ここが出発点です。

だから「税率だけ」の勝負になる

総合課税を選んだときの実質的な負担率は、次の式で出せます(課税総所得金額が1,000万円以下の場合)。

所得税:(所得税率 − 配当控除10%)× 1.021
住民税:(10% − 配当控除2.8%)= 7.2%

1.021は復興特別所得税の分です。これを申告不要のまま(20.315%)と並べると、こうなります。

課税総所得金額 所得税率 総合課税の実質負担 申告不要のまま 有利なのは
195万円以下 5% 約2.1% 20.315% 総合課税
195万円超〜330万円以下 10% 約7.2% 20.315% 総合課税
330万円超〜695万円以下 20% 約17.4% 20.315% 総合課税
695万円超〜900万円以下 23% 約20.5% 20.315% 申告不要
900万円超〜1,800万円以下 33% 約30.7% 20.315% 申告不要

税率が23%の帯に入った瞬間、総合課税の負担が20.315%を追い越します。これが「695万円」の中身です。所得税率の刻み目そのものが分岐点になっているだけで、特別な計算があるわけではありません。

ただ、この表が成り立つ前提を、もう一度確かめてください。健康保険料が動かないことです。この前提が崩れる人たちがいます。

3. 国民健康保険だと、計算が変わる

国保は、配当を丸ごと拾う

国民健康保険料の所得割は、前年の総所得金額等から住民税の基礎控除43万円を引いた額(賦課標準額)に、自治体ごとの料率を掛けて計算します。

ここで根拠になるのが国民健康保険法施行令第29条の7です。この条文は、算定の基礎に「総所得金額」だけでなく他の所得と区分して計算される所得の金額も含めると定めています。申告分離課税を選んだ配当所得は、まさにこの「他の所得と区分して計算される所得」に当たります。

したがって、こうなります。

✅ 国民健康保険料が上がるか、上がらないか

  • 総合課税で申告 → 上がる
  • 申告分離課税で申告 → 上がる
  • 申告不要制度(申告しない) → 上がらない

申告不要制度を選んだ場合は、地方税法第313条第12項によって、その配当が住民税の総所得金額から除かれます。国保料の算定はこの住民税の数字を土台にしているので、連動して算定の外に出ます。

つまり国保加入者にとっての比較は「総合課税 vs 申告不要」であって、「総合課税 vs 申告分離課税」ではありません。申告分離課税は、株の譲渡損失と相殺したいときに意味を持つ選択肢であって、社会保険料を避けるための選択肢ではないのです。

ついでに、もうひとつ使えなくなったもの

ネット上には「所得税は総合課税で配当控除を取り、住民税だけ申告不要にする」という節税法がいまでも残っています。かつては有効な手でしたが、地方税法第313条第12項・第13項の改正により、所得税の確定申告書に配当の明細を書いた時点で、住民税でも同じ扱いになります。所得税と住民税で別々の課税方式を選ぶことは、令和6年度の住民税からできません。

古い記事を参考にすると、ここでつまずきます。私も最初に調べたとき、この裏技の解説をいくつも読んで、あやうく前提を間違えるところでした。

そして「効いてくるのは翌年」

国保料は前年の所得で決まります。今年の確定申告で総合課税を選んだ影響は、翌年度の保険料通知という形で戻ってきます。還付金が振り込まれた数か月後に、増えた保険料の封筒が届く。この時間差があるせいで、損得の実感がずれやすいところでもあります。

4. 実額でやってみる(杉並区・令和8年度モデル)

使った料率と前提

ここから先は、東京都杉並区の令和8年度(2026年度)の保険料率を使ったモデル計算です。

区分 均等割(年額・1人) 所得割 限度額
医療分 47,600円 7.51% 67万円
後期高齢者支援金分 17,600円 2.80% 26万円
介護納付金分(40〜64歳) 17,800円 2.43% 17万円
子ども・子育て支援金分(2026年度新設) 1,873円 0.27% 3万円
合計 84,873円 13.01% 113万円

出典:杉並区「国民健康保険料の料率」(2026年4月1日更新)

✅ そのほかの前提

  • 40代・単身・国民健康保険(介護保険第2号被保険者)
  • 東京23区なので平等割はなし
  • 所得の低い世帯の均等割軽減(7割・5割・2割)は自動判定で反映
  • 国保料と均等割の軽減は世帯単位で判定されます。同じ世帯にほかの被保険者や所得がある場合、①の軽減は効かず結果が変わります
  • 国民年金保険料は令和8年度の月額17,920円=年額215,040円
  • ケースAの表の金額は所得税・住民税・国民健康保険料・国民年金保険料を合計した1年間の負担額。支払った社会保険料は社会保険料控除として税計算に反映しています
  • 端数処理は厳密ではないので、すべて「およそ」の数字です

ケースA:収入が配当だけの場合

収入が配当金だけ、という人のパターンです。

配当の年額 ①申告不要 ②総合課税 差額(+は総合課税が有利)
300万円 約849,952円 約748,843円 +101,109円
400万円 約1,053,102円 約937,933円 +115,169円
600万円 約1,459,402円 約1,316,113円 +143,289円
800万円 約1,865,702円 約1,665,717円 +199,985円
1,000万円 約2,272,002円 約2,107,450円 +164,552円
1,200万円 約2,678,302円 約2,628,770円 +49,532円
1,230万円 約2,739,247円 約2,740,334円 −1,087円(逆転)
1,300万円 約2,881,452円 約3,000,650円 −119,198円

正直なところ、この結果は私の予想と逆でした。「国保だと社会保険料で持っていかれるから、総合課税は不利になりやすい」と思い込んでいたからです。

配当600万円のところを開けてみます。社会保険料控除と基礎控除を引いた課税総所得金額はおよそ430万円。ここから計算した所得税額に対して、配当控除が60万円(600万円×10%)ぶん効くので、所得税は0円になります。源泉徴収されていた所得税分およそ91.9万円が、まるごと戻ってくる計算です。国保料はたしかにおよそ78万円増えますが、戻ってくる額のほうが大きい。だから差し引きで14万円ほど総合課税が有利になります。

逆転が起きるのは1,230万円あたり。そこに至るまでに、次の3つが順に効いてきます。

  • 国保料が賦課限度額113万円で頭打ちになる(同時に社会保険料控除もそれ以上増えなくなり、課税所得の伸びが速くなる)
  • 課税総所得金額が1,000万円を超え、超過部分の配当控除率が半分(10%→5%、2.8%→1.4%)になる
  • 所得税率が33%の帯に入る

なお、申告不要を選んだ側にも見えにくい利点があります。配当を申告しなければ合計所得金額に入らないため、この試算のケースでは住民税が非課税になり、国保の均等割も7割軽減の対象に入ります。表の①の金額には、それらも織り込んだうえでの数字です。それでもなお、②のほうが安い、ということになります。

ケースB:事業所得など、ほかの所得がある場合

ところが、同じ国保加入者でも、配当以外の所得があると結論が引っくり返ります。ケースBは差額のみを示します(絶対額の内訳はケースAとは別の集計です)。

事業所得 配当 有利なのは 差額
300万円 100万円 総合課税 約59,239円お得
300万円 300万円 申告不要 約26,482円の損
400万円 100万円 申告不要 約24,228円の損
500万円 50万円 申告不要 約30,747円の損

配当だけで暮らしている人は1,200万円あたりまで総合課税が有利。ところが事業所得が400万円ある人は、配当100万円の時点でもう不利になります。

ここが、この記事でいちばんお伝えしたいところです。分かれ目は「国保か、会社の健保か」の一段だけではありません。

✅ 二段構えで考える

  • 第1の分かれ目: 会社の健保か、国民健康保険か(=配当が保険料に響くかどうか)
  • 第2の分かれ目: 国保の場合、配当以外の所得がどれだけあるか(=配当が上乗せされる土台の高さ)

土台がすでに高い人ほど、配当を上に積んだときに税率も保険料も一緒に押し上げられます。だから同じ国保加入者でも、フリーランスとして稼いでいる人と、配当だけで暮らしている人とでは、答えが逆になるのです。

5. 2026年だけの落とし穴「489万円の崖」

令和8年分の基礎控除は、段差が大きい

令和8年分(2026年分)の所得税から、基礎控除の形が変わりました。

合計所得金額 令和8年分の基礎控除額(所得税)
489万円以下 104万円
489万円超〜655万円以下 67万円
655万円超〜2,350万円以下 62万円
2,350万円超〜2,400万円以下 48万円
2,400万円超〜2,450万円以下 32万円
2,450万円超〜2,500万円以下 16万円
2,500万円超 0円

出典:国税庁「令和8年分以後の基礎控除の見直し等について」/財務省「令和8年度税制改正の大綱」

ここは丁寧に読んでください。104万円になるのは、合計所得金額が489万円以下の場合だけです。「2026年から基礎控除が104万円に上がった」という説明だけを見て、自分にも当てはまると考えると危険です。

489万円を1円でも超えると、控除額は104万円から67万円へ。一段で37万円落ちます。前年(令和7年分)の同じ位置の段差は5万円でしたから、崖が一気に7倍以上に深くなった格好です。なお、住民税の基礎控除は43万円のままで変わっていないので、この崖は所得税だけに効きます。

誰が落ちるのか

会社員の場合。給与だけで合計所得金額が489万円をわずかに下回る人(給与収入でおよそ665万5,556円が境界です)が、配当を総合課税で申告して489万円を超えると、基礎控除が37万円減ります。

たとえば所得税率10%の帯にいて、合計所得金額480万円の人が配当20万円を総合課税で申告した場合。配当控除で得られるのはおよそ26,230円、基礎控除が減ることによる損はおよそ37,777円。差し引き11,547円の損になります。損得がひっくり返るのは、配当がおよそ28.8万円を超えたあたりから。中途半端な額の配当を申告するのがいちばん損、という妙な構造です。

国保加入者の場合。先ほどのケースBで、事業所得400万円+配当100万円が不利側に出ていたのを覚えているでしょうか。合計所得金額がちょうど500万円になり、この崖を越えます。崖がなければ総合課税がおよそ27,333円有利だったところが、崖ひとつでおよそ24,228円の不利に反転しました。振れ幅にしておよそ51,561円。この1本の段差だけで、結論が入れ替わっています

✅ 申告前に必ずやること:配当を足したあとの合計所得金額が489万円を超えるかどうかを、先に確認する

6. 表に出てこない判断材料が6つある

ここまでは金額で比べてきましたが、金額の比較表に載らない要素もあります。私が実際に迷ったところを並べておきます。

1. 総合課税を選ぶと、株の譲渡損失と相殺できない

その年に株の売却で損が出ている人は、配当控除の額と、損益通算で減らせる税額を比べる必要があります。損失を翌年以降に繰り越したい場合も、通算に使えるのは申告分離課税を選んだ配当だけです。

2. 申告不要を選ぶと、住民税非課税に届くことがある

配当を申告しなければ合計所得金額に入らないため、ほかに所得が少ない人は住民税が非課税になる可能性があります。住民税非課税は、国保の均等割軽減のほか、自治体のさまざまな制度の入り口にもなっている区分です。ここは金額換算しにくい部分なので、私は「表の差額が小さいときは、非課税側を残す判断もある」くらいに考えています。

3. NISA口座の配当は、そもそもこの話の外

NISA口座で受け取った配当は非課税で、確定申告の対象にもなりません。合計所得金額に入らないので、国保料にも影響しません。比較すべきなのは課税口座で受け取っている配当だけです。

4. 外国株・海外ETF・J-REITは配当控除の対象外

配当控除が使えるのは国内法人からの配当です。外国法人からの配当、そしてJ-REIT(投資法人からの金銭の分配)は対象外。国内の証券投資信託の収益分配金は、所得税5%(一定の外貨建資産割合等がある場合は2.5%)と、控除率そのものが低くなります。

これは実務上けっこう痛いところで、米国高配当ETFやJ-REITの比率が高いポートフォリオだと、総合課税を選んでも配当控除がほとんど乗ってきません。そのぶん所得だけが増えて国保料が上がるので、国保加入者にとってはいちばん不利な組み合わせになりえます。私自身、この点を確認してから配分の見方が少し変わりました。

5. 申告するなら、その年の上場株式等の配当は全額まとめて

「この銘柄だけ総合課税、あの銘柄は申告分離課税」という選び分けはできません。申告する場合は、その年の上場株式等の配当等の全額について、どちらか一方を選ぶことになります。

6. 一度選んだら、あとから変えられない

確定申告で選んだ課税方式は、修正申告や更正の請求で変更することができません。「あとで有利なほうに直せばいい」が通用しない場面です。申告書を出す前に決めきる必要があります。

7. この前提は、いつまで続くのか

ここまでの話は「申告不要制度を選べば、配当は国保料の算定に入らない」という前提の上に立っています。この前提が将来も続くのかどうかは、押さえておいたほうがいいでしょう。

厚生労働省の社会保障審議会医療保険部会は、令和7年12月25日に議論の整理を公表しました。そこでは、金融所得を保険料の算定に反映させるために、証券会社などが提出する法定調書を活用する方向が示されています。

ただし、進め方には順番があります。まず後期高齢者医療制度から金融所得を勘案する方針が固まった段階で、国民健康保険についても対象の候補として名前は挙がっているものの、いつから実施するかは決まっていません。令和8年度中に具体的な制度設計を進め、順次実施していく、という状況です。

出典:厚生労働省 社会保障審議会医療保険部会「議論の整理」(令和7年12月25日)

ネット上には「◯年から国保でも申告不要が使えなくなる」といった具体的な年数を挙げた記事もありますが、少なくとも公表資料の範囲で国保の実施時期は確定していません。いまは制度設計の途中である、という理解にとどめておくのが正確だと思います。

いずれにせよ、この記事の計算はすべて「その年の制度」で成り立つものです。毎年やり直す前提で見てください。

まとめ:自分の自治体の数字で確かめるまでが1セット

長くなったので、判断の順番だけ整理します。

✅ 配当控除を使うかどうかを決める4ステップ

  • ステップ1:自分がどちらの健康保険かを確認する。会社の健保なら配当は保険料に響かないので、課税総所得金額695万円という目安がそのまま使える
  • ステップ2:国保なら、比べるのは「総合課税 vs 申告不要」。申告分離課税は社会保険料を避ける手段にならない
  • ステップ3:配当を足したあとの合計所得金額が489万円を超えないか確認する。超えるなら、基礎控除が37万円減る影響を織り込む
  • ステップ4:保有している配当のうち、配当控除が乗る国内株の割合を確認する。外国株・J-REIT中心なら、控除は思ったほど効かない

そのうえで、最後は必ずご自身の自治体の数字で確かめてください。この記事の試算は杉並区の令和8年度料率を使ったモデルで、確定額ではありません。保険料率も均等割も賦課限度額も、自治体ごとに違い、毎年変わります。「(お住まいの市区町村名) 国民健康保険料 試算」で検索すると、多くの自治体が保険料の簡易シミュレーターや計算例のページを用意しています。そこに、配当を入れた場合と入れない場合の2通りの所得を打ち込んでみるのがいちばん早い方法です。

還付金の額だけを見て「得した」と判断すると、翌年度の保険料通知で帳尻が合わないことがあります。私が最初にあの封筒で驚いたのも、税金と社会保険料を別々のものとして考えていたからでした。片方だけを見て決めない。それだけで、判断の精度はかなり変わると思います。

【免責事項】本記事は投資助言ではなく、また個別の税務相談でもありません。記載の税制・保険料率は執筆時点(2026年7月)に公表されている一次情報にもとづく整理であり、試算はいずれも記事内に示した前提条件のもとでのモデル計算です。実際の税額・保険料額は個々の状況により異なります。最終的な判断は、お住まいの市区町村・所轄税務署・税理士等にご確認のうえ、自己責任でお願いします。

dポイント運用は予想できるのか?3年やってみて出た結論

「ドコモ ポイント投資 予想」——。この記事にたどり着いた人の多くは、たぶんこう検索したのだと思う。dポイントを運用に回して、値動きを予想して、うまく先回りできないか。私も最初はそう考えていた側の人間だ。

だから結論から書く。今の「dポイント運用」で、値動きを予想して先回りすることは、仕組み上できない。できないというより、予想する意味がない設計になっている、という方が正確かもしれない。

これは私が3年ほど実際にdポイントを運用に回してきて、途中で「予想して当てよう」と本気で試してみた末に出た結論だ。なぜできないのか、そして予想をあきらめたら逆に何が起きたのかを、そのまま書いてみたいと思う。

ちなみに私は、37歳でIT企業を辞めてサイドFIREに入り、資産が5,000万円に届いたころにアルバイトも卒業して、今は配当金だけで暮らす会社員あがりだ。投資のプロではない。あくまで、普段の買い物で貯まったdポイントを運用に回している一人の生活者としての記録だと思って読んでほしい。

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【2026年最新】日興フロッギーでdポイント投資を3年続けた実感|期間限定ポイントの消化と月5万pt上限の話

サイドFIREして3年になる。会社員を辞めてからというもの、生活のなかで貯まるdポイントの使い道に、地味に困るようになった。とくに期間限定・用途限定のポイントだ。有効期限が短いうえに、使える店やサービスが限られる。気づけば失効していた、ということが何度もあった。

その出口として3年ほど使い続けているのが、SMBC日興証券の「日興フロッギー」だ。dポイントで株やETFが買える、少し変わったサービスである。今回は、私が実際にどう使っているか、3年やってみて感じたこと、そして2026年の今だからこそ知っておきたい注意点を、そのまま書いてみたいと思う。

なお、私は配当金だけで暮らしている40代の会社員上がりで、投資の専門家ではない。ここに書くのはあくまで一生活者の体験と感想だ。制度や仕様は変わることがあるので、最新の情報は必ず公式サイトで確認してほしい。

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資産3,000万円でサイドFIRE、5,000万円で完全FIREした40代DINKsのリアル

私は資産3,000万円で会社を辞めました。

ただし、その時点でいきなり「完全に働かない生活」に入ったわけではありません。

私が3,000万円で始めたのは、完全FIREではなくサイドFIREです。配当金だけで生活費のすべてをまかなうにはまだ不安があったので、週3日のアルバイトを組み合わせながら暮らしていました。

その後も生活費を抑えつつ投資を続け、資産が5,000万円に到達したタイミングで完全FIREに移行しました。

この記事では、40代DINKsの私が「3,000万円でサイドFIRE」「5,000万円で完全FIRE」と段階を分けた理由と、実際に感じた安心感の違いを書いていきます。

3,000万円でできたのは「完全FIRE」ではなく「サイドFIRE」でした

まず正直に書くと、私にとって資産3,000万円は完全FIREには少し足りませんでした。

もちろん、生活費がかなり低ければ3,000万円でも働かずに暮らせる人はいると思います。地方在住、持ち家あり、独身、生活費が月10万円台前半など、条件によって必要資産は変わります。

ただ、私の場合は40代DINKsです。子どもはいませんが、夫婦2人で暮らしています。食費、光熱費、通信費、保険、税金、社会保険料、家電の買い替え、旅行や外食。派手な生活をしていなくても、生活にはそれなりにお金がかかります。

3,000万円を年4%で取り崩すと、年間120万円。月10万円です。

これだけで夫婦2人の生活費をすべてまかなうのは、私にはかなり不安でした。相場が悪い年もありますし、医療費や家電の故障など、予定外の支出もあります。

だから私は、3,000万円の時点では完全FIREではなくサイドFIREを選びました。

サイドFIRE期は「配当金+週3バイト」で暮らしていました

サイドFIRE後は、週3日のアルバイトと配当金を組み合わせて生活していました。

アルバイト収入は月7〜8万円ほどです。大きな金額ではありませんが、この収入があるだけで精神的にはかなり楽でした。

毎月の生活費の一部を労働収入でまかなえるので、資産を大きく取り崩さずに済みます。配当金もそのまま使い切るのではなく、一部を再投資に回す余裕がありました。

会社員時代のように週5日フルタイムで働く必要はありません。けれど、完全に収入がゼロになるわけでもありません。

この「少し働く」という中間地点が、私には合っていました。

3,000万円で会社を辞めてよかったこと

3,000万円で会社を辞めた一番のメリットは、時間の主導権を取り戻せたことです。

会社員時代は、平日の大半が仕事で埋まっていました。朝は通勤、日中は仕事、帰宅後は疲れて何もできません。投資の勉強をしたいと思っても、平日の夜に決算資料を読む気力はほとんど残っていませんでした。

サイドFIRE後は、週4日が自由になりました。

午前中に企業のIR資料を読む。昼間に空いているスーパーへ行く。平日に病院の予約を入れる。ブログを書く。散歩する。

どれも地味ですが、生活の満足度は大きく上がりました。

お金の面で完璧な安心があったわけではありません。それでも、正社員として消耗し続けるより、週3バイトと配当金で暮らす方が私には合っていました。

でも3,000万円のままでは不安も残りました

一方で、3,000万円のサイドFIREには不安もありました。

特に気になったのは、相場の下落と将来の支出です。

株価が大きく下がると、資産額は一気に減ります。高配当株を持っていても、減配リスクはゼロではありません。さらに、年齢を重ねれば医療費や家の修繕、親のことなど、予測しにくい支出も出てきます。

サイドFIRE期は「今の生活は回っているけれど、このまま一生大丈夫かな」と考えることが何度もありました。

だから私は、3,000万円で会社を辞めた後も、完全に資産形成をやめたわけではありません。

生活費を抑え、アルバイト収入の一部を残し、配当金もできるだけ再投資しました。相場が悪い時も、できる範囲で買い増しを続けました。

その積み重ねで、資産は5,000万円に到達しました。

5,000万円で完全FIREに移行した理由

5,000万円になると、見える景色がかなり変わりました。

年4%で考えると、年間200万円。月にすると約16.6万円です。

もちろん税金や社会保険料、相場の変動を考えると、単純に毎月16万円使えるという話ではありません。それでも、3,000万円の時と比べると余裕はかなり大きくなりました。

私たち夫婦はDINKsで、生活費を大きく膨らませない暮らしを続けてきました。家計を見直すと、5,000万円あれば労働収入に頼らなくても生活を組み立てられると判断できました。

そこで、週3日のアルバイトも手放し、完全FIREへ移行しました。

3,000万円と5,000万円で一番違ったのは「安心感」です

3,000万円と5,000万円の違いは、単純な2,000万円の差だけではありません。

一番大きかったのは、心の余裕です。

3,000万円のサイドFIRE期は、生活そのものは楽しかったです。でも、頭のどこかに「まだ少し働いておいた方がいい」という感覚がありました。

5,000万円に到達してからは、その感覚がかなり薄くなりました。

もちろん、将来への不安がゼロになったわけではありません。完全FIREしたからといって、毎日何も考えずにお金を使えるわけでもありません。

それでも、働くかどうかを「生活のため」ではなく「やりたいかどうか」で選べるようになりました。この差は大きいです。

いきなり完全FIREを目指さなくてもいいと思います

FIREという言葉を見ると、どうしても「仕事を完全に辞めること」だと思いがちです。

でも私は、段階を分けてもいいと思っています。

私の場合は、3,000万円でサイドFIREし、5,000万円で完全FIREしました。この順番だったからこそ、会社員生活から一気に無収入になる怖さを避けられました。

サイドFIRE期に、自分に必要な生活費や、自由時間の使い方、社会との距離感を試すこともできました。

いきなり完全FIREを目指すと、必要資産が大きくなりすぎて、ゴールが遠く感じる人も多いと思います。

でも、まずはサイドFIREを目指すなら、現実味はかなり増します。

まとめ:3,000万円は自由への入口、5,000万円は安心への到達点でした

私にとって、3,000万円は自由への入口でした。

会社を辞め、週3バイトと配当金で暮らしながら、自分の時間を取り戻すことができました。

そして5,000万円は、安心への到達点でした。

労働収入に頼らなくても生活できる見通しが立ち、完全FIREに移行できました。

もちろん、これはあくまで私たち夫婦のケースです。必要な資産額は、家族構成、住む場所、持ち家か賃貸か、生活費、年齢、健康状態によって大きく変わります。

それでも、FIREを目指す人に伝えたいのは、「いきなり完全FIREだけを目指さなくてもいい」ということです。

3,000万円でサイドFIRE。5,000万円で完全FIRE。

私にとっては、この段階的な進み方がちょうどよかったです。

これからFIREを目指す人の、ひとつの現実的なサンプルになればうれしいです。

完全FIRE後の1日の過ごし方 — 配当金だけで暮らす自由時間のリアル

会社を辞めて3年になる。いまは働きに出ることもなく、配当金だけで暮らしている。「毎日何してるの?」「暇じゃない?」と聞かれることは、今でもよくある。正直に言うと、正社員時代より忙しいと感じる日すらある。ただ、その「忙しさ」の質がまったく違う。

この記事では、40代・DINKsの私が、いま実際にどんな1日を送っているのかを時間軸で書いていく。いまの生活には曜日の区別がほとんどない。月曜も金曜も、だいたい同じかたちの1日が並んでいる。

あわせて、ここにたどり着くまでの経緯も書いておく。私は最初から完全に働かない生活に入ったわけではなく、しばらくのあいだ週3日ほどのアルバイトと配当金を組み合わせるサイドFIREの時期を通っている。FIREやセミリタイアに興味がある人が「実際のところどうなの?」を判断する材料になればと思う。

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